「聴く読書」Amazon Audible(オーディブル)。
通勤などの隙間時間に有効活用できそうですが、月額料金1,500円かかりますし、果たしてそれだけの価値があるのか、迷いますよね。
これについては、支払う金額は決まっていますので、後は得られるものとの天秤、つまりコストパフォーマンスの話になってきます。
そこで、今回の記事では、私がオーディブルを約1年利用した中で感じたオーディブルのコスパについてまとめてみました。
結論を先にお話しすると、私は、オーディブルを利用しながら、その価値とコスパの高さを日々感じています。
最初は1,500円を払うことに抵抗があったのですが、今では生活の一部になっており、もう高いと感じることはありません。
この記事では、オーディブルの価値について深掘りしていきます。オーディブルを始めるかどうかなどを判断する目安になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。
1,500円でできること
オーディブル会員の月額は1,500円ですので、オーディブルのコスパを考える上で、まず、1,500円で何ができるかを先に考えてみたいと思います。
一例を挙げると、👇です(なお、オーディブルは生活する上で必ず必要になるものではありませんので、同じような性質を持つ、嗜好品、娯楽費などと比べています)。
- 缶コーヒー(150円)×10本
- コンビニスイーツ(300円)×5個
- 昼に外食(750円)×2回
- 映画(2,000円)×0.75回
缶コーヒーで10本分。
映画館のチケット代には足りないか。
オーディブルの価値
次に、「聴く読書」オーディブルの価値について考えてみたいと思います。
「ながら時間」が活用できる
まず、オーディブルの最大の魅力は、「ながら時間」を活用できることです。
たとえば車で通勤しているときにできることは、音楽を聴いたり、ラジオを聴いたりなど、限られています。
本を読んだりすることはもちろん、テレビを見たりすることも推奨されません。理由は、もちろん危ないからです。
ですので、基本的には、空いている耳を活用してできることをする、ということになってきます。
ここで活躍するのが、オーディブルです。オーディブルは、本の内容を読み聞かせてくれますから。
月に何冊ぐらい聴けるの?
月に何冊聴けるかは、月にどれくらいの時間が取れるかなどによってきますので、正直、人によりますが、私の場合は毎日車で片道1時間かけて通勤していますので、毎日往復2時間、月の出勤日数が20日として、それだけでも月40時間は聴けます。
一方、1冊当たりの読了時間は、もちろん本によりさまざまですし、何倍速で聴くかにもよってきますが、私の経験上、1.25倍~1.5倍で聴いて、だいたい小説で1冊8時間、ビジネス書で4時間ぐらいです。
そうすると、月に40時間使える場合、月に小説なら5冊、ビジネス書なら10冊聴けます。
仮に、月に20時間しか使えないとしても、ビジネス書で5冊は聴けます。忙しい毎日の中でまとまった時間を確保するのは難しいですが、1時間×20日、40分×30日などのかたちで月に20時間を積み上げることはできるのではないでしょうか。
ですので、「ながら時間」を有効活用する、つまり時間をお金で買えるのがオーディブルの価値です。
なお、オーディブルの1冊当たりの朗読時間などについては👇で詳しく解説しています。
【1年利用して分かった】オーディブル1冊、何時間?|時間の有効活用法も解説
本の読書量で上位に入れる
ところで、人は一般的に月に何冊ぐらい本を読んでいるのでしょうか。
これについて、【平成30 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要】(文化庁)によれば、下記のとおりです。
- 読まない:47.3%
- 1、2冊:37.6%
- 3、4冊: 8.6%
- 5,6冊: 3.2%
- 7冊以上: 3.2%
なお、過去の調査結果(平成 20、25 年度)と比較して,大きな変化は見られません。
つまり、月に5冊以上本を読めば上位6~7%、7冊以上読めば上位約3%に入れるということです。
でも、月に5冊以上読むことは難しいですよね。週に1冊読んでもまだ足りないわけですし、お金もかかりますから。本を読む時間を捻出することに加えて、近くに図書館があって本が借りやすいなど、恵まれた環境も必要になってきます。
もちろん、私も月に5冊以上本を読むことはほぼ不可能です。
ただ、オーディブルで毎月5冊以上の本を聴くことは約1年続けられています。理由は、通勤だけで「ながら時間」が40時間あるからです。
12万冊以上の作品が聴き放題
でも、そのうち聴きたい作品がなくなってこないかな?
オーディブルの会員になれば、12万冊以上の作品が聴き放題(追加料金なし)で聴けますし、さらに今でも順次追加されていっていますので、探せば聴きたい作品はいくらでも出てきます。
小説
たとえば、小説で言えば、👇のような作品が聴き放題です。
- 池井戸潤さんの著書 33作品
- 「半沢直樹シリーズ」5作
- 「下町ロケットシリーズ」4作 他
- 村上春樹さんの著書 19作品
- ノルウェイの森、海辺のカフカ、1Q84 他
- 「ハリーポッター」シリーズ
- 第1作「賢者の石」~第7作「死の秘宝」
なお、オーディブルで聴ける池井戸潤さんの著書33作品と感想については👇でまとめています。
【2024年版】半沢直樹だけじゃない!オーディブルで聴ける池井戸潤33作品と感想
ビジネス書
また、ビジネス書で言えば、👇のような作品が聴き放題です。
- 「夢をかなえるゾウ」シリーズ 全5作
- メモの魔力
- 人は話し方が9割
- デール・カーネギーの人を動かす方法
- GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代
ベストセラーの「夢をかなえるゾウ」シリーズは、物語形式で気軽に聴け、かつ、ためになって日常生活でも活かせる「教え」が満載ですので、お勧めです。
1.25倍など、多少早めて聴けば無料期間中に5冊聴いてしまうことも可能です。
他にも、国内外の名著が聴き放題で聴けます。
学びが多い
このように、多くのビジネス書などを読むことによって、確実に知識が増えます。
そして、先ほどお話ししましたとおり、聴き放題で読める作品は約12万冊ありますので、読みたい本のジャンルで調べれば、おそらく複数の作品が該当します。
たとえば、私がこのブログなどの関連で興味を持って検索したワードと、該当して聴いてみた作品は👇です。
- 検索ワード;「文章術」
- 「人を操る禁断の文章術」メンタリストDaiGo
- 「20歳の自分に受けさせたい文章講義」古賀史健
- 検索ワード:「スーツ」
- 「一流の男だけが知っている賢いスーツの買い方」しぎはらひろ子
- 「装いの影響力 15000人のエリートを指導してわかった」末廣徳司
- 検索ワード:「コーチング」
- 「新 コーチングが人を活かす」鈴木義幸
- 「最高のコーチは、教えない。」吉井理人
そして、歴史などさらに広い分野であれば、より多くの作品が該当します。詳しくは👇でまとめています。
【2024年版】オーディブルで聴き放題で聴けるおすすめの歴史の本10選
しかも、自分で読まなくても読んでくれますので、「ながら時間」に聴くだけでOKです。
月に20時間あれば、年間約250時間本が読め(聴け)ます。これは、資格で言えば、例えば簿記2級が取得できる程度の勉強時間に相当します。
また、月に40時間あれば、年間約500時間本が読め(聴け)ます。これは、例えば行政書士の資格取得が狙える程度の勉強時間になってきます。
小説はどうかな?
小説を聴いていても、得られるものは大きいと私は思います。
たとえば、私の場合はいわゆるお仕事小説が好きですので、主人公の言葉に感銘を受けたり、その考え方が自分自身の仕事に活かせる部分もあります。
例えば、半沢直樹の次のような名言などです。
正しいことを正しいと言えること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。
ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価される。そんな当たり前のことさえ、今の組織はできていない。だからダメなんだ。
「ロスジェネの逆襲」著者:池井戸潤
また、その小説の文体や表現を自身の仕事である文書作成に活かせたりすることもありますし、自分が知らなかった言葉に触れることも多いです。
それに、次にお話ししますが、モチベーションがアップするという意味でもその効用は大きいです。
モチベーションがアップする
オーディブルは通勤や散歩など、「ながら時間」に聴くことが多いため、すでにお話ししましたとおり、時間を有効活用できることはもちろんですが、結果としてモチベーションアップにもつながります。
たとえば、通勤中に半沢直樹シリーズを聴いていて、金曜日の帰宅時に、この先の展開が気になる、というところで終わったとします。
この場合、もしオーディブルを通勤時間にしか聴いていないのであれば、(次に出勤する)月曜の朝が楽しみになりませんか?
私はありました。特に、池井戸潤さんの作品は、全体的に、後半の「倍返し」的な展開のために前半は厳しい状況が続いたりしますから。
また、散歩中に聴いているときに、その後の展開が気になっていつもより長く散歩してしまった、というようなこともありました。もちろん、続きは家で聴いてもいいんですが、せっかくなので聴いている時間に何かしたい、という気持ちになるんですよね。
このように、オーディブルは「ながら時間」の有効活用ができることはもちろんですが、結果として、通勤や散歩などのモチベーションアップにつながることも大きなメリットだと考えています。
オーディブルと「audiobook.jp」との比較
他のオーディオブックサービスはどうかな?
ここまで、オーディブルのコスパについてみてきましたが、ここでは、オーディオブックサービスで、「Audible」の他に人気の「audiobook.jp」と比較してみたいと思います。
それぞれのサービスの主な内容は👇です。
Audible | audiobook.jp | |
---|---|---|
料金(税込) | 1,500円(月額) | 1,330円(月額) 9,990円(年額) |
聴き放題 対象作品数 | 約12万タイトル | 約1万5千タイトル |
無料体験期間 | 30日間 | 14日間 |
どっちのほうがコスパがいいかな?
まず、料金は、「audiobook.jp」のほうが「Audible」よりも安いです。
一方、「Audible」は「audiobook.jp」よりも聴き放題対象作品が多いです。
なお、「Audible」は小説もビジネス書も幅広く揃っている一方、「audiobook.jp」はビジネス書を中心に揃えています。
また、無料体験期間は、「Audible」のほうが「audiobook.jp」よりも長いです。
ですので、価格や聴き放題対象作品数、無料体験期間の長さに加えて、どのようなジャンルの本を読みたいかなどから、ご自身にとってどちらのほうがコスパがいいか検討してみてください。
オーディブルのコスパについてのまとめ
以上、私がオーディブルを約1年利用した中で感じたオーディブルのコスパについてお話ししました。
お話ししてきたような内容から、まず、私が感じるオーディブルのメリットについてまとめると、👇です。
- 「ながら時間」が活用できる
- 月に5冊前後読める
- (1の結果)読書量で全体の数%に入れる
- (1の結果)知識が得られる、学べる
- 12万冊以上読み放題のため、飽きない
- 通勤や散歩のモチベーションがアップする
一方、1,500円でできることの一例は、👇です。
- 缶コーヒー(150円)×10本
- コンビニスイーツ(300円)×5個
- 昼に外食(750円)×2回
- 映画(2,000円)×0.75回
月1,500円と聞けば高く感じるかもしれませんが、実際には1,500円でできることは限られています。
誰かと外食したりすることで得られるものもあるかもしれませんが、基本的には、👇の1と2の比較で考えれば分かりやすいのではないでしょうか。
- 「ながら時間」の活用、本5冊から得られる知識や学び
- 缶コーヒー10本、又はコンビニスイーツ5個
そして、有効活用できた「ながら時間」は積みあがっていき、1年間で250~500時間に及びます。
これは、資格で言えば、簿記2級や行政書士の取得にかかる勉強時間に相当しますので、もしその時間にビジネス書などの実用書を読めば、それに匹敵する程度の知識を身に付けられることになります。
特に、多忙な日々の中で読書時間を確保するのが難しいという方には、とても効果的なサービスですね。
もちろん、読んでみたいけれどお金や時間の関係で今まで読めなかった小説などを「ながら時間」に聴くと言うのも贅沢な時間の使い方ですし、通勤や家事、散歩などのモチベーションも上がること間違いなしです。
私が1年間利用してみて感じたオーディブルのコスパの高さを、ぜひ実際に体験してみてください。オーディブルは30日間の無料体験ができますので、もし合わないと感じたら、30日以内に解約すればお金はかかりませんから。
なお、オーディブルの感想については👇で詳しく解説しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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