【1年利用して感じた】Audibleの向き不向きが分かる8つのポイント

  • Amazon Audibleって私に向いているのかな?
  • オーディブルを始めて、もし合わなかったらどうしよう?

今回の記事では、こんな疑問にお答えします。

Amazonが配信しているオーディオブックサービス、Audible(オーディブル)

長い通勤時間や、家事をしているときなどの隙間時間に利用することで、「ながら時間」を活用して新たな知識を得たり、小説を楽しんだりすることができますし、自分で読むのではない「聴く読書」という新しい読書体験ができるというメリットもありそうですが、いざ始めるとなるとお金もかかりますので、果たして自分に向いているのか、気になりますよね。

そこで、今回の記事では、読書の好みやライフスタイルなどから、オーディブルの向き不向きを判断するための具体的なポイントなどについてまとめました。

今回の記事をお読みいただくと、ご自身がオーディブルの利用に向いているかどうかが分かりますので、始めるかどうかで迷うことはもうなくなります。

私は、約1年前からオーディブルを利用し始め、月におよそ20日間、往復2時間の通勤のドライブ中に加えて、家事や散歩の時間など、プライベートの時間を含めて合計500時間以上、さまざまなジャンルの作品を聴いてきましたので、実際に利用してみて感じたことなどを踏まえてお話しします。

この記事で分かること
  • オーディブルの向き不向きを判断するポイント
  • オーディブルが向いている人、向いていない人
目次

オーディブルの向き不向きを判断するポイント

オーディブルの利用に向いているかどうかを判断するために、先に、向き不向きを判断するためのポイントについてお話しします。

「ながら時間」が多いか少ないか

オーディブルの利用に向いているかどうかを判断するための1つ目のポイントは、「ながら時間」です。

というのは、オーディブルは「聴く読書」のため、車の運転や家事、散歩などの「ながら時間」を有効に活用できるからです。

そのため、基本的に「ながら時間」が多いほど、オーディブルの利用に向いています。

特に、本を読みたいけれど、毎日忙しくて読む時間がないという方には、オーディブルは本当におすすめです。オーディブルを活用することで、読書の習慣が維持しやすくなりますね。

具体的な目安は?

オーディブルの、本1冊の読み上げ時間は、再生速度などにもよりますが、私が利用した経験上、概ねビジネス書で4時間、小説で8時間程度です。

一方、オーディブルの料金は月額1,500円です。

ですので、最終的には費用対効果で判断することになりますが、個人的には、月に20時間(1時間×20日、40分×30日など)ぐらい時間が取れれば、ビジネス書で1か月に5冊読めるため、オーディブルの利用に向いていると言えるのではないかと思います。

なお、オーディブルの1冊当たりの朗読時間などについては👇で詳しく解説しています。

【1年利用して分かった】オーディブル1冊、何時間?|時間の有効活用法も解説

読むのが好きか聴くのが好きか

オーディブルの利用に向いているかどうかを判断するための2つ目のポイントは、「読むのが好きか聴くのが好きか」です。

当たり前の話?

もちろん、オーディブルは「聴く読書」ですので、これは当然のポイントなのですが、ここでは、大きく小説とビジネス書に分けて、各読むメリット、聴くメリットについて、あらためて、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

小説の読むメリット、聴くメリット

まず、小説の場合は文字だけですので、その世界観は基本的に読んでいるそれぞれの個人により形作られます。

この点は、映像化されたドラマや映画と大きく異なるところです。

ではオーディブルはどうなのか、ということになるのですが、もちろんオーディブルでは映像化はされていないものの、それでも作品の印象はある程度固まってきます。

というのは、映像はなくても「声」があるからです。私も実際に聴いてみて感じましたが、各朗読者のナレーションによって受ける印象は結構大きいです。

確かに、考えてみれば、小説の場合はビジネス書などと違い単調に読むわけにはいきません(棒読みであれば、それこそ世界観が損なわれます)ので、感情を入れて読むのが自然だと思います。

しかも、オーディブルは、ナレーションを担当する俳優や声優の質の高さに定評があります。

しかし、そのため、良くも悪くも朗読者によってある程度作品の世界観が形作られることも事実です。

ですので、私が思う小説の読むメリット、(オーディブルで)聴くメリットは👇のとおりです。

小説の読むメリット、聴くメリット
  • 読むメリット:自分だけの世界観を作れる
  • 聴くメリット:俳優や声優の素敵なナレーションを楽しめる

ビジネス書の読むメリット、聴くメリット

次に、ビジネス書の場合についてですが、ビジネス書の場合は小説と違い、その世界観のようなものはあまり問題になりません。

もちろん朗読の質が良いに越したことはないのですが、基本的には書かれている内容そのものが重要になってきますから。

ですので、私が思うポイントは、内容を理解するまでの時間や、理解のしやすさです。

まず、本を読む場合は、たとえば内容を簡単に見ていって興味のないところは飛ばして読んだり、要旨だけ押さえながら後でポイントと思われる部分だけもう一度読んだりするなど、いわゆる流し読み速読のようなことができます。

この点、オーディブルでは、このような細かい調整は難しいです。もちろん、目次から選んで飛ばして読んだり、進んだり戻したりすることはできますが、やはり限界はありますし、特に、たとえば運転中などであれば、操作自体できないこともありますから。

一方、理解しやすさという点では、オーディブルに軍配が上がると思います。

理由は、あくまで人によるかもしれませんが、自分で読むよりも人に教えてもらったほうが理解しやすかったりするためです。

特に、聴覚が優れている方は、声のトーンや感情表現を通じて内容の細やかなニュアンスを捉えることができ、学習効果も高まる可能性があります。

また、読書を始めるハードルの低さもオーディブルの魅力です。

特に、(これも人によるとは思いますが)私の場合、いざビジネス書を読もうとすると、先に用事を済ませたり、スマホをチェックしたりするなど、本を開くまでのハードルが少し高かったりしますが、特に運転中などの「ながら時間」に聴く場合は、そもそも暇なため、とりあえずオーディブルの再生ボタンを押したりしますから。

ですので、私が思うビジネス書の読むメリット、(オーディブルで)聴くメリットは👇のとおりです。

ビジネス書の読むメリット、聴くメリット
  • 読むメリット:流し読み、速読などにより早く理解できる
  • 聴くメリット:内容が理解しやすい、始めるハードルが低い

特定のジャンルを掘り下げたいか、幅広く本を読みたいか

オーディブルの利用に向いているかどうかを判断するための3つ目のポイントは、「特定のジャンルを掘り下げたいか、幅広く本を読みたいか」です。

私の経験上、オーディブルは、特定のジャンルに絞って(たとえば「スーツ」、「文章術」などのキーワードで)検索した場合、あまり多くの作品が該当しないことが多いです。

ですので、特定の分野の知識を増やすために同じジャンルの本を何冊も読みたい、というような場合は、オーディブルの利用期間が長くなるにつれて、聴きたい作品が減ってくる可能性が高いため、長期間のオーディブルの利用には不向きです。

一方、特定のジャンルに限定せず、今まで触れたことのない新しい分野を含めて幅広く本を読みたい方には、オーディブルはまさに理想的です。幅広いジャンルの中から自由に選べますので、これまで挑戦したことのないジャンルの本にもチャレンジしやすいですから。

未知の分野に触れることで、新しい知識や視点を身につけ、自分自身の知見を広げる絶好の機会になりますね。

1冊ずつ集めていきたいか、多くの本に触れたいか

オーディブルの利用に向いているかどうかを判断するための4つ目のポイントは、「1冊ずつ集めていきたいか、多くの本に触れたいか」です。

本を買って、読み終わったら本棚に並べて、たまに気になった本を手に取って読み返す。それは本を買った人だけの特権です。

このように、本を1冊ずつ買って集めていきたい場合は、オーディブルは不向きです。オーディブルは、利用期間中はいつでも読み返せますが、かたちとして残すことはできませんから。

逆に、かたちとして残せなくても多くの本に触れたいという場合は、オーディブルの利用に向いています。

オーディブルは聴き放題対象作品数は約12万ですので、会員になれば多くの本が無料で読めますから。

気に入った本だけ実際に買うこともできますね。

その他のポイント

その他の、オーディブルの利用に向いているかどうかを判断するためのポイントについてお話しします。

新刊が読みたいかどうか

新刊の話題作などが読みたくなることもあると思いますが、新刊の書籍がオーディオブック化されるまでには時間がかかりますし、さらに言えば、そもそもオーディオブック化されるかどうかも分かりません。

ですので、新刊を中心に読みたいという場合は、オーディブルは不向きです。

自分のペースで読みたいかどうか

これは少し表現が分かりにくいかもしれませんが、私がオーディブルを聴いているときに、気が付くと話が進んでしまっている、ということがよくありました。

たとえば、その本の内容について、「つまりどういうこと?」などと考えているあいだにも話は進みますし、そうなった場合、活字と違ってどこまで戻せばいいか分かりにくいため、結局途中の部分があいまいなまま続けなければいけなくなったりします。

ですので、掘り下げながらゆっくり読んでいくなど、自分のペースで読むことを大切にしたい場合は、オーディブルは不向きです。

ただ、オーディブルは再生速度を「0.5倍~3.5倍」の範囲で、0.05刻みで細かく調整できますので、本ごとに再生速度を変えることによって、ある程度の調整はできます。

なお、おすすめの再生速度については👇で解説しています。

【何倍速が最適?】オーディブルを1年利用してたどりついた理想の再生速度

書店や図書館が近くにあるかどうか

書店や図書館が近くにあれば、本を読むハードルもそれだけ下がりますが、特に大きな書店や図書館は近くになくて、少し足を延ばさなければいけない、という場合が多いのではないかと思います。

もちろん、ネットで本を買えばいいのですが、届くまでに日数がかかりますし、軽く中身を読んでから買うかどうか決めたい、という方も多いのではないでしょうか。

その点、オーディブルでは気になった作品はすぐに、また(聴き放題対象作品は)無料で聴けますので、近くに書店や図書館がない、という方にはオーディブルの利用が向いています。

電車やバスの中で本を読めるかどうか

電車やバスの中で本を読みにくい場合もあると思います。たとえば、👇のような場合です。

  • 満員電車の中で本を読みにくい
  • バスの中で本を読むと酔ってしまう

このように、車内で本が読みにくい、という方にはオーディブルの利用が向いています。オーディブルなら、イヤホンさえあれば車内で聴くことができますから。

オーディブルが向いていない人、向いている人

お話ししてきたようなポイントを踏まえて、まず、オーディブルが向いていない人についてまとめると👇です。

オーディブルが向いていない人
  • 「ながら時間」が短い(月に20時間未満)
  • 本は読むほうが好き
    • 小説は自分だけの世界観を楽しみたい
    • ビジネス書は流し読み、速読などにより早く理解したい
  • 特定のジャンルの本を何冊も読みたい
  • 本を1冊ずつ買って集めていきたい
  • 新刊が読みたい
  • 自分のペースで読みたい

やはり、オーディブルを活用するためには、ある程度の「ながら時間」はあったほうがいいと思います。

逆に、👇のような方にはオーディブルが向いています。

オーディブルが向いている人
  • 「ながら時間」が長い(月に20時間以上)
    • (1時間×20日、40分×30日など)
  • 本は聴くほうが好き
    • 小説は俳優や声優の素敵なナレーションを楽しみたい
    • ビジネス書は内容の理解やハードルの低さを優先
  • 幅広いジャンルの本を読みたい
  • 多くの本に触れたい
  • 近くに書店や図書館がない
  • 電車やバスの中では本を読みにくい

あと、少しポイント的な話になりますが、池井戸潤さんや村上春樹さんの小説、ハリーポッターシリーズなどをまとめて読みたい(聴きたい)という方にもオーディブルは向いています。

オーディブルでは、👇が全て聴き放題で聴けますから。

聴き放題で聴ける作品(例)
  • 池井戸潤さんの著書:33作品
    • 「半沢直樹シリーズ」5作
    • 「下町ロケットシリーズ」4作 他
  • 村上春樹さんの著書:19作品
    • ノルウェイの森、海辺のカフカ、1Q84 他
  • 「ハリーポッター」シリーズ
    • 第1作「賢者の石」~第7作「死の秘宝」

なお、オーディブルで聴ける池井戸潤さんの小説については、👇でまとめています。

【2024年版】半沢直樹だけじゃない!オーディブルで聴ける池井戸潤33作品と感想

「ながら時間」を、オーディブルの魅力である質の高いナレーションや多くの聴き放題作品数、また、「聴く読書」のメリットを最大化して、有効活用することができればベストですね。

なお、オーディブルの感想については👇で詳しく解説しています。

【聴く読書】Amazon Audible(オーディブル)を約1年使った感想

オーディブルと「audiobook.jp」との比較

ここまで、本とオーディブル、それぞれのメリット、デメリットから、オーディブルの向き不向きについて考えてきました。

ここからは、オーディオブックサービスで、「Audible」の他に人気の「audiobook.jp」と比較して、考えてみたいと思います。

「Audible」と「audiobook.jp」を簡単に比較したのが👇です。

スクロールできます
Audibleaudiobook.jp
料金(税込)1,500円(月額)1,330円(月額)
9,990円(年額)
聴き放題
対象作品数
約12万タイトル約1万5千タイトル
無料体験期間30日間14日間

なお、「Audible」は小説もビジネス書も幅広く揃っている一方、「audiobook.jp」はビジネス書を中心に揃えているため、小説などの数は少なめです。

価格、聴き放題対象作品の数、ジャンル、無料体験期間の長さなど、それぞれのメリット、デメリットを参考に、オーディブルの向き不向きを考えてみてください。

オーディブルの向き不向きについてのまとめ

以上、Audible(オーディブル)の向き不向きを判断するためのポイントなどについてまとめました。

お話ししてきましたように、オーディブルには、「ながら時間」が活用できる、手軽に多くの本に触れられるなど多くのメリットがありますが、もちろん全ての方に向いているわけではなく、読むほうが好きな方や、新刊をすぐ読みたい方などには馴染みにくいかもしれません。

オーディブルの向き不向きに絶対的な正解はありませんが、お話ししたような、本とオーディブルの読む、聴くの違いからくるそれぞれのメリット、デメリットなどから、ご自身がオーディブルの利用に向いているかどうかが見えてくるはずです。

なお、オーディブルは30日間の無料体験ができますので、最終的にあなたに向いているかどうかは体験してみた上で判断されるのがお勧めです。もし合わないと感じられた場合は、30日以内に解約すればお金はかかりませんから。

なお、オーディブルの感想については👇で詳しく解説しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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