就職活動は、孤独ですよね。
自己分析をして、自己紹介を考え、志望動機を考え、その他想定される質問への回答を全て自分で考える。もちろん正解が分からない(無い)中で。
面接では、不測の事態が起きても自分で切り抜けるしかない。そして、不採用になっても、理由すら教えてくれない。
特に、面接に苦手意識がある方にとっては、苦痛以外の何物でもないと思います。
私は、面接が苦手だったため、本当に苦労しました。特に、不採用になっても理由を教えてくれないため、対策も立てられず、このままどこにも就職できないのではないかと悩んだりしました。
そんな孤独な就職活動だからこそ、周りの力を借りることが大切だと思います。特に、もし面接が苦手な場合はなおさらです。
私の場合、偶然「面接の達人」と出会えたことは幸運でしたが、最終的に内定をもらうことができた最後の一押しになったのは、間違いなく、友人など、周りの協力を得たことでした。
今回は、そんな周りの力を借りることの大切さについて、私が感じたことをお話ししたいと思います。
お願いしたことは2つ
周りの力を借りるって、具体的にどういうこと?
私が、実際にお願いしたことは下記の2点です。
- 自分の長所・短所などについて教えてもらうこと
- 面接での質問への回答の内容を見てもらうこと
以下、順番にお話ししていきます。
自分の長所・短所などについて教えてもらうこと
友人などにお願いしたことの1点目は、自分の長所・短所などについて教えてもらうことです。
他己分析と呼ばれるものですね。
目的は、自分の再発見です。
自分のことは、分かっているようで意外と分かっていないんですよね。私自身、自己分析のため、過去の出来事などを振り返っている過程で、いろいろな気付くことがありました。
そして、その後友人などに聞いてみることで、また新たな発見がありました。
また、面接で、「周りの人からどんな人だと言われますか?」というような質問がされるときもありますので、その対策としても有効です。
以下、具体的なポイントについてお話しします。
自己分析を終えてから
自分のことについて教えてもらうときのポイントの1点目は、自己分析を終えてから始めることです。
理由は2点あります。
1点目は、他己分析は、自己分析で見つけた自分の長所・短所を確認したり、新たな発見につなげたりするために行うものだからです。
ですので、自己分析が終わっていない状態で行ってもあまり意味がありません。
2点目は、自己分析で行き詰った部分を聞くこともできるからです。
たとえば、自分がある業界を希望していて、でも、その業界に合っているのか分からない。そんなときに、自分はどんな業界に向いていそうか聞いてみることで、ヒントが得られるかもしれません。
以上2点の理由から、自分のことについて教えてもらうのは、自己分析を終えた後にするのがお勧めです。
具体的に聞く
自分のことについて教えてもらうときのポイントの2点目は、具体的に聞くことです。
理由は、抽象的に聞くと、抽象的な答えが返ってくる可能性が高いからです。たとえば、
Q:私の長所って何だと思う?
A:真面目なところかな。
Q:具体的にどんなところが?
A:(具体的にか。難しいな・・。)
のような感じですね。
私は最初これでつまづきました。自分で面接での質問に対する回答を考えるときは、「具体的には?」という自分への問いを重ねて作成していたのですが、気付かないうちに、友人にも同じことをしてしまっていたんですね。
ですので、たとえばアルバイト先の先輩であれば、
Q:仕事をしているときの私って、どうでしたか?
A:ちょっと時間はかかるけど、その分きっちりやってくれるから、安心して任せられたよ。
のような具体的な回答が返ってくる可能性が高いです。
部活、サークル、ゼミなど、きっとそれぞれの友人と知り合ったきっかけがあると思いますので、その中での自分のことについて聞いてみるといいと思います。
悪いところも言ってほしいと伝える
自分のことについて教えてもらうときのポイントの3点目は、「(自分の)悪いところも言ってほしい」と伝えることです。
理由は、その関係性(友人など)から、普通に聞くと良いところを中心に言われる可能性が高いからです。
自分が聞かれた側だと分かりやすいと思います。相手の悪いところは言いにくいですよね。
しかし、就職活動において、自分の短所は避けて通れません。
ですので、自己分析の参考として教えてほしいと思っていること、そのため、良いところも悪いところも含めて言ってほしいことをあらかじめ伝えておくと、より客観的な意見がもらえる可能性が高くなります。
いろいろな人に聞く
自分のことについて教えてもらうときのポイントの4点目は、立場の違ういろいろな人に聞いてみることです。
理由は、もちろんいろいろな人の意見を聞いたほうが材料が増えるということがありますが、もう少し言えば、所属している組織によって自分の見え方が違っているかもしれないからです。
たとえば、サークルでの自分とアルバイト先の自分とでは、そこに情熱を注いでいるかどうかなどによって、輝きが全く違うかもしれません。もちろん、それは別に悪いことではありませんし、そこから発見できることもあります。
ですので、家族、学校の友人、アルバイト先の店長など、いろいろな人に聞いてみるのがいいと思います。
自分探してるな~とか思われないかな?
大丈夫です。就職活動という大義名分がありますから。もちろん、関係性や人柄などから、聞く相手は選ぶ必要があると思いますが。
私も(特に、追い詰められていましたので)いろいろな人に聞きましたが、聞いた人全て、真剣に答えてくれました。
特に関係の深い人は、1回電話を切って、話の内容をまとめてからかけ直してくれて、具体的なエピソードなどもまじえて教えてくれたりしたこともあり、本当にありがたいと思いました。
せっかくの機会でもありますので、大義名分があるうちに、ぜひいろいろな人に聞いてみてください。
回答内容を見てもらうこと
友人などにお願いしたいことの2点目は、自己紹介や志望動機など、面接での質問への回答内容を見てもらうことです。
目的は、2点あります。
1点目は、回答は人(面接官)に伝えることが目的ですので、回答の内容を人が見てどう思うかを知ることです。
2点目は、もらった意見をもとに、より良い回答を作り上げていくことです。
以下、具体的なポイントについてお話しします。
人を選ぶ
回答を見てもらうときのポイントの1点目は、人を選ぶことです。
自分のことはいろいろな人に聞いたのに?
理由は、1つは、自分のことはいろいろな人に聞くことで材料が増えますが、回答内容は1つしかないため、多くの意見があると、逆にどれを採用していいか、判断に迷う可能性があるからです。
もう1つは、ある程度就職活動の経験などがある人のほうが参考になる意見が得られる可能性が高いからです。
私の場合は、友人の1人がすでに就職活動を終えていて、しかも偶然私と同じように「面接の達人」を読んでいたことが分かりました。
ですので、その友人に回答内容を見てもらうようにお願いしました。
改善することを具体的に教えてもらう
回答を見てもらうときのポイントの2点目は、改善したほうが良いことなどを、具体的に教えてもらうことです。
理由は、上でお話ししたとおり、読んだ感想をもとに、より良い回答内容を作り上げることが目的だからです。
ですので、厳しいことも含めて、改善したほうがよいと思う内容についての具体的な意見をもらうようにお願いするといいと思います。
私も、上でお話しした友人から、たとえば下記のような具体的なアドバイスをもらいました。
- (ここの)表現がちょっと分かりにくいな。
- もう少し具体的なエピソードがほしいな。
なお、私の場合は、下記のような点から友人にはすでに自分の思いが伝わっていました。
- 友人も「面接の達人」を読んでいたため、私の目指したい方向をすぐに理解してくれたこと
- 私がなかなか内定をもらえず、もう後がないことを伝えていたこと
そのため、友人は遠慮なく厳しい意見をどんどんくれました。今でもその友人には感謝しています。
まとめ
以上、就職活動で、家族や友人など、周りの人の力を借りることの大切さについて、私が感じたことをお話ししました。
上でもお話ししましたが、孤独で厳しい就職活動の中でなんとか内定がもらえたのは、回答内容を見てくれた友人をはじめ、他己分析に協力してもらった多くの方のおかげだったと今でも思います。
自己分析や、自己紹介・志望動機その他の質問への回答の作成など、自分でできることを終えたら、ぜひ、周りの人の力を借りて、さらなる高みを目指してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント