就職面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたときに言うべきこと

  • 面接で「最後に何か質問はありますか?」と聞かれるが、特に質問が浮かばない
  • 入社してもいない状態で、具体的なイメージもないのに何を聞けばいいのか分からない

今回の記事では、そんなあなたに、就活の面接で、「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたときに言うべきことについてお話しします。

これについて、私はかなり悩みました。正直なところ、別に聞きたいことなんて何もなかったんです。でも、「特にありません。」というのもなんだかやる気に欠けるような気がして、当たり障りないようなことを聞いていました。そういうこともあって、面接に落ち続けました。

そんな私ですが、「面接の達人」(メンタツ)と出会い、書かれている内容を実践していった結果、無事内定がもらえました。

そして、いろいろ考えた今だからこそ、絶対的な正解は存在しない中でも、ある程度の方向性はお伝えできます。なぜなら、面接官の質問に答えるのと反対になっているだけで、基本的な考え方は同じだということに気付いたからです。

この記事では、面接の最後に「何か質問はありますか?」と言われたときにどうするべきか、その基本的な考え方について、メンタツの内容なども引用しながら、お話ししたいと思います。

結論は、自分をPRすることです。

目次

はじめに

面接で、「何か質問はありますか?」ってよく聞かれますよね。このとき、一体何を質問すればいいのでしょうか。

これについて、まず、面接官の意図から考えてみたいと思います。

面接官がこのようなことを聞くのは、もちろん質問の機会を与えるという純粋な意味もあると思いますが、基本的にはどのような質問をするのかによって、その人の入社意欲や志望度、コミュニケーション能力などを確認するためです。

まあ、ある意味当然ですよね。面接は採用するかどうかを判断するための場所ですから。

また、メンタツには、次のように書かれています。

就職面接は、その行為自体が、自分を売り込む作業だ。

言ってみれば全部「自己PR」なのである。

面接の達人 バイブル版(著者:中谷 彰宏)

ですので、あらゆる質問に対して、自分をPRできる内容を、根拠となる具体的な体験をまじえて答える必要があるのだと。

これは、逆にこちらから質問をする場合も同じで、質問を通じて、自分をPRする必要があるということですね。

以上2点の理由から、とりあえず「(特に)ありません。」と答えることは避けたほうがいいです。

本当にその会社に入りたいと思っているのであればいろいろ知りたいことがあってもおかしくないところ、質問がないということは、逆に言えばその程度の意欲しかないと判断されるかもしれませんし、せっかくの自己PRの機会でもありますから。

また、そういう話ばかりでもなく、「質問していい」と言われているわけですから、純粋に聞きたいことを聞くチャンスでもあります。

でも、だからと言って、何を聞いてもいいかと言えば、そういうわけでもないのが悩ましいです。

質問1つするのも大変ですね。

質問しないほうがよいこと

ですので、まず先に、これは避けたほうがよいと思われる質問を3つのパターンに絞ってお伝えします。

調べればすぐに分かることに関する質問

本当にその企業に就職したいと考えているのであれば、その会社の基本的なこと(たとえば資本金、従業員数、基本的な事業内容など)は調べて理解しているはずです。

それにも関わらず、ホームページなどで調べればすぐに分かる程度のことを質問するというのは、志望度が低いと判断されても仕方がありません。

そういった意味で、ある意味では、質問がないよりも評価を下げる可能性がありますので、絶対に避けましょう。

給料や福利厚生に関する質問

実際のところ、給料や、休暇などの福利厚生のことは、就職する上で気になることだと思います。

誰しも給料が低く、かつ長時間労働を強いられ、休みも取れないような会社で働きたいとは思いませんよね。

しかし、このような質問も避けたほうがいいです。理由は、自分をPRできませんし、逆に、採用前から仕事の内容ではなく労働条件のことを聞くということがマイナスに働く可能性が高いですから。

質問のための質問

自分をPRするためにも質問はしたほうがいい、とお話ししましたが、自分の評価を上げるために、全く興味のない質問をする、というのもやめたほうがいいです。

そのような質問は、面接官に見透かされる可能性が高いですから。

ですので、たとえばインターネットで調べて、出てきた質問例の中から適当に選ぶ、というようなことは避けましょう。

質問する内容のポイント

じゃあ具体的に何を聞けばいい?

これについて私が思うポイントは、内定後の自分を強くイメージすることです。

まあ、特に新卒の場合、自分がその会社に採用され、働き出した後のことをイメージするのは難しいですよね。

それでも、できる限り具体的にイメージしましょう。

  • どんなタイムスケジュールで、どんな仕事をするのか。
  • 上司や同僚とは、仕事をする上でどのような関係性になるのか。
  • どういうキャリアを積んでいくのか。また、定年までその会社で働けるのか。

その上で、さらにイメージを広げていきます。

  • 働き始めたときに特に苦労するのはどんなことか。
  • 仕事を覚え、少しでも早く組織の一員として戦力になるにはどうすればよいか、今からでもやっておいたほうがよいことはあるのか。
  • その会社で働いていく上で、必要な資質は何か。自分の強みは生かせるのか。

このようなことを考えていくと、いろいろ疑問点が出てくると思います。

ですので、面接で、「何か質問はありますか?」と言われたときには、せっかくの機会ですのでそれを質問しましょう。

そうすると、自分自身の疑問の解消にもつながりますし、真剣に考えたからこそ浮かんできた質問は、きっと面接官にも志望度の高さとして映り、自己PRにもつながると思います。

それだけでも十分ですが、もし質問の前提として必要な話に自己PRのような内容が含まれているのであれば、さらに自分を売り込むチャンスかもしれません。

ただし、その場合でも、「質問はありますか?」と言われている以上、あくまで質問の域を超えない範囲に留めておくのが無難ではないかと思います。

おわりに

以上、面接で、「何か質問はありますか?」と聞かれたときの対応についてお話ししてきました。

基本的な考え方についてお話ししましたが、冒頭お伝えしたとおり、絶対的な正解はないんですよね。まあ、もちろんこれは面接全般について言えることですが。

人によっても、また、同じ人でも受ける会社によっても違ってくるものではないかと思います。

また、お話ししたとおり、目的は自分をPRすることですが、面接官というその会社の人に質問できるせっかくの機会ですので、ぜひ有効に活用してみてください。

なお、メンタツには次のように書かれています。

最後の1秒まで、チャンスをムダにしてはならない。

サッカーやラグビーの試合で、残り1分しかないからといって諦めるだろうか。

面接の達人 バイブル版(著者:中谷 彰宏)

面接の最後の質問で、合否が分かれることもあるかもしれません。ぜひ、気を抜かず、がんばってください。

なお、質問は、できればいくつか用意しておかれるのがお勧めです。それだけ選択の幅が広がりますから。

まとめ

以上、就活の面接で、「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたときに言うべきことについてお話ししました。

今回の記事のポイントをまとめると、下記のとおりです。

  • 面接官に質問する目的は、自分をPRすること
  • 面接官が質問を求めるのは、その人の入社意欲などを判断するため
  • しないほうがよい質問
    • 調べればすぐに分かることに関する質問
    • 給料や福利厚生に関する質問
    • 質問のための質問
  • 質問を考えるときのポイントは、内定後の自分を強くイメージすること
  • その会社の人に質問することができるせっかくの機会を有効活用する

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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