革靴は、1日履いたら2日は休ませる
靴の本はもちろん、スーツ関係の本の多くで書かれているのは「靴は一日履いたら必ず休ませる」ということです。
そして、休ませる日数は、本によって細かくは違いますが、「最低でも2日」というのが多いですね。
そのため、1日履いたら2日休ませることを前提に、革靴は最低でも3足は必要と言われています。
3足も買うの?
ただ、革靴は物にもよりますが基本的にそこそこ値段が高いですし、一般的な目安とされている「3万円以上」の靴を買う場合、3足で10万円以上かかるかもしれません。
靴にそんなにお金をかけられなかった私は(というより、単に靴を休ませなければいけないことを知らなかったことのほうが大きいのですが)、いつも1足しかない革靴を毎日履いて、履きつぶしたら買い替える、を繰り返してきました。
しかし、1足しかない革靴を毎日履くことは、トータルで見たときにかえってコスパが悪いと今回あらためて感じました。
今回の記事では、私の経験をもとに、靴を休ませたほうがいい理由についてあらためて考えてみたいと思います。
毎日履くと1年しかもたない
10か月経過
👇は、アシックス「ランウォーク」です。
週5日(平日毎日)、10か月履いたときの写真です。
左右ともしわが入っていますね。
まあ、これについては、シューキーパーを入れていなかったことも大きかったと思います。
ただ、この時点では、しわの他、ソールの破損や踵のすり減りなど、外見上の問題はあったものの、防水機能にも問題はなく、履くことに支障はなかったのですが・・・。
1年経過
その約2か月後、購入から1年経過(本記事執筆)時点の写真が👇です。
見た目は2か月前と大きく変わらないのですが。(最近は少し反省して、たまに靴クリームを塗ったりしていました。)
ただ、ソールは後ろ側が取れてしまっていました。いつの間に・・・。
歩いていて違和感がなかったため、全く気付きませんでした。
一応、この靴を10か月履いた時点で、別の革靴(スコッチグレイン)を1足買い足しましたので、この2か月間はランウォークを履く頻度は週3日程度に下がったのですが・・・。
それでも、終わりは突然やってきました。
それは、足の蒸れでした。靴の中で靴下とくっついて湿っぽくなるような、そんな感覚でした。
翌日はスコッチグレインを履いている間に休ませ、もう1回チャレンジしてみたのですが、同じでした。足がかゆくなりそうで、これ以上は履けないと諦めました。
両足で1日にかく汗の量は、なんとコップ半分以上。それが靴の中から完全に抜けるまで丸々2日はかかると言われます。同じ靴を何日間も続けて履くことは、その中にしみ込んだ汗を閉じ込めさらに汗を吸収させようとする、靴にとっては苦行のような行為です。これを続けていると、次第に靴は湿気でいっぱいになり、やがて悪臭を放つようになります。
引用元:「一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?」著者:渡辺鮮彦
あらためて、この本に書かれている意味が本当によく分かります。後悔先に立たずとはよく言ったもので、約3万円で購入した革靴を、たった1年でダメにしてしまいました。
10年履ける靴にするために
今回は、同じ靴を続けて履かないことの大切さを痛感しましたので、それについてまとめてみました。
なお、靴を長持ちさせるには、休ませる以外にも大切なポイントがいくつかあるようです。
- 帰ってきて靴を脱いだら、ブラッシングをする
- 履かないときはシューキーパーを入れる
- 定期的に、靴クリームを塗るなどのお手入れをする
やっぱり、日々のお手入れが大切なんですね。
大切に履くことで、靴は10年以上履けるそうです。
履きつぶすのではなく、履き尽くす。
そんな姿勢で靴と向き合っていけば、値段以上の価値が必ず返ってきます。
引用元:「一流の人はなぜそこまで、靴にこだわるのか?」著者:渡辺鮮彦
耳が痛いです。
今度我が家に招き入れる革靴は自分を足元から支えてくれるビジネスパートナーとして大切にしよう、心からそう思いました。
それでは、今日はこのあたりで。
コメント