Amazon Audible(オーディブル)は、通勤中や家事の時間でも楽しむことができる便利なサービスですが、せっかくですから、忙しい毎日の中で少しでも効率よく情報を得たいところです。
そこで活用したいのが、再生速度の調整機能です。この機能を使えば、理解度や時間の都合に合わせて聴く速度を自由に変えられますから。
しかし、速度を上げれば同じ時間で多く本が読める一方で、あまり速すぎると内容が頭に入ってこなくなってしまいますよね。
そこで、この記事では、再生速度のメリットや注意点を押さえた上で、理解度を損なわずにできるだけ早く聴くにはどれぐらいの再生速度が適切かについてまとめてみました。
私は、1年間オーディブルを利用し、再生速度を変えながら500時間以上聴いてきましたので、その経験を踏まえてお話しします。
オーディブルの再生速度の範囲と調整幅
初めに、オーディブルの再生速度の範囲と調整幅は👇です。
- 再生速度の範囲
- 0.5倍~3.5倍
- 調整幅
- 0.05刻み
幅広い範囲の中で細かく調整できますね。
ただ、再生速度の幅については、実際には、1.0倍を下回ったり、逆に3倍を超えるような速さで聴くことはあまりなく、基本的には1.0倍~2.0倍の範囲で聴くことが多いと思います。
オーディブルの再生速度調整のメリットと注意点
次に、オーディブルの再生速度を調整するメリットと、その際の注意点についてお話しします。
再生速度調整のメリット
再生速度を調整する最大のメリットは、効率的な学習と時間の節約です。
たとえば、普通に聴いたときと比べて、1.5倍速に設定すると2/3の時間で、2.0倍に設定すると1/2の時間で聴き終えることができるため、より効率的に学びを進めることができます。
また、すでに内容に慣れている部分は速めに、新しい情報や難しい内容のときは遅めに設定することでより理解を深めやすくすることもできます。このように内容などに応じて細かな調整が図れることが、オーディブルの魅力の1つです。
再生速度を調整する際の注意点
一方、再生速度を変更するときはいくつか注意しておきたいことがあります。
まず、再生速度を上げ過ぎると内容の理解が追いつかない場合がありますので、自分が理解しやすい速度を見つけることが大切です。また、長時間高速で聴き続けることは疲労の原因にもなりますので、休憩を取りながら聴くのがおすすめです。
さらに、小説を楽しむ場合は、ナレーターの表現も楽しみの一つなので、あまり速度を上げすぎると雰囲気が損なわれる可能性もあります。
最適な速度には個人差がありますので、様々な速度で聴いてみて、ご自身にとって最良の再生速度を見つけてください。
オーディブルのおすすめの再生速度
再生速度の目安は?
ここからは、私が1年間、再生速度を変えながら500時間以上オーディブルを利用してきた経験から、おすすめの再生速度について、小説とビジネス書に分けてお話ししていきます。
なお、上でお話ししましたとおり、オーディブルの再生速度は0.05刻みで細かく調整できるのですが、一応デフォルトがあり、1.0倍~2.0倍の間は、1.2倍、1.5倍、1.7倍となっていますので、以下、これをベースにしていきます。
小説
まず、私が思う小説のおすすめの再生速度は、1.5倍~1.7倍です。
最初、慣れないうちは1.2倍ぐらいから始めてもいいのですが、慣れてくると1.5倍で十分聴き取れますので、少しずつ再生速度を上げたりしながら、早い段階で1.5倍まで上げられるといいと思います。
一方、逆に2.0倍まで上げてしまうと、ナレーションがかなり早口になりますので、上でお話ししたとおり、作品の雰囲気を損ねてしまう可能性もありますし、また、ナレーターによっては少し聴き取りにくくなることもあります。
ですので、安定して聴きたい場合は1.5倍、できるだけ早く聴きたい場合は1.7倍ぐらいまでが、おすすめの再生速度です。
ビジネス書
次に、私が思うビジネス書のおすすめの再生速度は、1.7倍~2.0倍です。
こちらも、小説同様、少しずつ再生速度を上げていくと、1.5倍ぐらいまではすぐに問題なく聴けるようになると思います。
そこからは、本の内容にもよるので一概に言えないのですが、特に内容が難しい専門書のような本でなければ、おそらく1.7倍であれば十分内容は理解できるのではないかと思います。
なお、この「内容の理解」についてですが、基本的に一度聴いただけで本の内容を100%理解することは不可能です。これは、再生速度をどれだけ落としても、また聴くのではなく本を読んだとしても同じですので、そのあたりについては一定割り切る必要があります。
それを前提として、そこからさらに再生速度を上げていくと、2.0倍でも聴けますが、ここまでくると感覚的にかなり速く、特に本によっては理解度が少し低くなってくるかもしれません。
そこで私がおすすめしたい、ビジネス書の再生速度は👇です。
- はじめに:2.0倍速
- 本 文:1.7倍速
- おわりに:2.0倍速
理由は、「はじめに」と「おわりに」は概括的、抽象的な内容が多く、本文は個別具体的な内容になることが多いからです。
ですので、冒頭部分は2.0倍速で流すように聴き、本題に入った後は具体的な内容が多くなるので再生速度を1.7倍に落として理解度を上げ、後書きに入ったら再び2.0倍速で流すように聴く、というのが、理解度を維持しながらできる限り速く聴けるため、おすすめです。
オーディブルの適切な再生速度についてのまとめ
以上、オーディブルの再生速度のメリットや注意点を押さえた上で、理解度を損なわずにできるだけ早く聴くにはどれぐらいの再生速度が適切かなどについてお話ししました。
お話ししてきましたとおり、私の経験上、
- 小説
- 1.5倍~1.7倍
- ビジネス書
- 1.7倍~2.0倍
というのがおすすめの再生速度ですが、最終的には聴き手によって最適なスピードは異なります。
速度を変えることのメリットは、聞き取りやすさと時間効率のバランスを自分で調整できる点です。
内容が複雑だったり、新しい情報が多かったりする場合は、少し遅めの速度でじっくりと耳を傾けるのがおすすめです。一方、慣れ親しんだ内容や軽い話題であれば、速度を上げても内容の理解は難しくないでしょう。
最終的には、個々の聞き取りやすさや目的に応じて速度を選ぶことが大切です。ぜひ、ご自身に合った聴き方を見つけて、オーディブルの利用を楽しんでください。
なお、もしオーディブルをまだ始められていないのであれば、何倍速で聴くのが最良か、一度ご自身で体感してみてください。オーディブルには30日間の無料体験期間があり、もし合わないと感じた場合は、この期間中に解約すればお金はかかりませんから。
なお、再生速度を調整することで1冊何時間で聴けるかなどについては、👇で解説しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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