【スーツには「飾り」が多い?】ビジネススーツの正しい着こなしについて考える

(スーツなどの)〇〇は飾りです。

私がスーツ関係の本を読んでいてよく出てきたのがこのようなフレーズです。

あらためて考えてみると、スーツには意外にもこのような「飾り」が多いことに気が付きましたので、集めてみました。

それを通じて、ビジネススーツの正しい着こなしについても見直してみたいと思います。

目次

スーツのフロントボタン

2ボタンの場合、上のボタンひとつだけを留めて、下は留めません。

(中略)

どのタイプも、留めないボタンは飾りであると考えてください。

引用元:「仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。」著者:山本晃弘

え、ボタンが飾り?

たとえばシングルブレストスーツであれば、2つボタンとか、3つボタン、その中でも段返りとか、細かくはいろいろあるんですが、いずれにしても一番下のボタンは留めない、というような決まりがあります。

これは「アンボタンマナー」と呼ばれていて、理由は、一番下のボタンを留めるとしわの原因になるから、とかそういうことらしいです。

だったらそもそも一番下のボタン要らなくない?

間違えて留めてたら恥ずかしいから、全部1つボタンにしてほしいんですけど。

そんなことを思う私ですが、一応1つボタンのスーツは普通にあるんですね。ただ、1つボタンのスーツはフォーマルな印象が強くなり、一般的にビジネス向きではないようです。

一方、ビジネスの定番は、シングルブレストスーツであれば、2つボタンまたは3つボタン(段返り含む)です。しかし、一番下のボタンは外して着ると。

そういう風に考えると、

フォーマル → ビジネス → カジュアル

の順に崩れていきますから、本来は必要がない飾り用のボタンをあえて付けておくことで、フォーマル度を下げてビジネススーツに適したかたちにしている、ということなんでしょうか。

いずれにしても、これこそが「ビジネススーツのルール」ということのようです。

ベルトの穴

通常、ドレッシーなベルトは五穴あるが、その三つ目にツメが入るサイズを選ぶ。

あとの四つはバランスよく見せるための飾りであって、原則的には太ったり痩せたりしたときの調整用ではない。

引用元:「スーツの適齢期」著者:片瀬平太

ベルトの穴も飾り?

穴が飾りだと言う発想は全くなかったですね。まさに太ったり痩せたりしたときの調整用だとしか思っていませんでした。

そんなに変わるのかな、と思いつつ、やってみたのが👇です。

たしかに、バランスはいいですよね。

後は、飾りに頼らなくていいように、今の体型を維持できることを願うばかりです。

ポケット

スーツスタイルにおけるポケットは、ジャケットの胸ポケットを除いて、いずれも使わないことが正しい着こなしだ。

引用元:「世界で闘うためのスーツ戦略」著者:井本拓海

ポケットも飾りなの?

ポケットが使えないなんて、なんだか不便ですよね。あれば使いたくなるのが人の心情ですし。

ただでさえ、仕事では名刺入れとか、財布とか、ハンカチとか、いろいろ必要ですから。

ただ、これには「スーツが型崩れしないように」というはっきりとした目的があるそうなんです。

そう言われると、ちょっと不便でもがんばってみようかなと思う今日この頃。スーツを買い替えるとなるとお金もかかりますから。

なお、ワイシャツのポケットも、同じように何も入れないのが正解です。

じゃあ「ジャケットの胸ポケット」には何を入れるのか?

答えはポケットチーフ(ポケットスクエア)だそうです。

なお、このあたり(ポケットに物を入れないこと)については、別の記事(👇)でお話ししています。

【入れていいのはチーフだけ?】スーツやワイシャツのポケットについて考える

まとめ

以上、スーツの飾りについてお話ししました。

今回の内容をまとめると、下記のとおりです。

スーツ姿の飾り
  • 留めないフロントボタン(一番下など)
  • ベルトの穴(真ん中以外)
  • スーツのポケット(ワイシャツも)

普段あまり意識しませんが、スーツ姿には意外に飾りがいろいろあることが分かりました。

これだけ飾りがいろいろあれば、もうカフリンクス(カフスボタン)、タイクリップ(ネクタイピン)など、これ以上のアクセサリーは不要ですね(笑)

それでは、今日はこのあたりで。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次