きみが目指すのは、数カ月後の内定ではない。
もっと先のきみの夢の実現と、今日から納得のいく生き方の実現だ。
「絶対内定 自己分析とキャリアデザインの描き方」ダイヤモンド社
そんな思いで、単なる自己分析に留まらない我究、そして夢を描くことの大切さについて書かれているのが、「絶対内定 自己分析とキャリアデザインの描き方」です。
絶対内定は、1994年の創刊から20年以上のロングセラーで、現在も大学生協売上1位を誇っており、シリーズでの発行部数は230万部を超えている、ベストセラーです。
本質的な内容が書かれている上に、我究のための膨大な量のワークシートが付いている本書。まさに自己分析に最適の1冊だと自信を持って言えます。
以下、内容についてお話ししていきたいと思います。
夢を描く
「コア」が明確になると、ブレない就職活動ができるようになる。
「コア」とは、これまで追いかけてきた、これからも追いかけたい人生のテーマのことです。
そして、そのコアは、👇の3つの切り口で考えることが必要です。
- Being :どんな人間性の人になりたいか
- Having:手に入れたいものは何か
- Geving:社会にどのような影響を与えたいか
突然聞かれても、すぐに答えは出ませんよね。
これらを見つけるために行うのが、後でお話しする「我究」です。
「我究」すれば、なりたい自分は見つけられるの?
「絶対内定」には、次のように書かれています。
心から思えるなりたい自分を描くには、それができる状態になる必要があるのだ。
例えば、悔しさに涙している状態や、悩み抜いて、「このままでは嫌だ」と心から思っている状態。
もしきみが、その状態でないのなら、今のきみには残念ながら心からの「なりたい自分」は描けない。
「絶対内定 自己分析とキャリアデザインの描き方」ダイヤモンド社
これは、私にも分かるような気がしました。
私は、就職活動をしていた当時、最初の頃は自己分析などは一切せず、面接では模範回答のようなことばかり言っていました。
当然、なかなか内定はもらえず、このままでは就職できないのではないかという思いで過ごしていた不安な日々。
そんなときに「面接の達人」と出会い、自分が今までやってきたことをノートに30枚以上書き出していくところから自己分析を始め、具体的な体験談をもって伝えられる回答を作り上げ、最終的になんとか内定を得ました。
きっと、追い詰められたからこそ、本気で自分と向き合い、偽ることのない本物の自己PRや志望動機を完成できたのだと、今でも思っています。
我究とは
「我究」は、ただの自己分析ではなく、👇の目的のために行うものです。
- 自分のコアの把握
- 望む未来の把握
- 等身大の自分の把握
- 自分の向上
そして、本音の思いの絵を描き、その上でその実現のための道筋を明確にしていきます。
そして、その過程では、自分の弱さやつらかった過去(自分の恥部)を客観的に見つめることも必要とされます。
自分の弱さと向き合うのか・・・。
私も就職活動のときに自己分析(我究ではありませんが)しましたが、正直、これが一番つらいです。
あのとき本当はこうしたかったけどできなかった、自分なりにがんばったけど手が届きそうになくて諦めた、など、人には誰しも思い出したくない過去がありますよね。
私には、そういう今まで目を背けてきた部分が多くありました。
しかし、良いところも悪いところも含めて自己分析をしてみて感じたことは、これまでいろいろあったけれども、少なくとも自分なりに考え、努力してきた結果、今の自分があるのだということでした。これは本当に意外な結果です。
もちろん、短所は受け入れ、その向き合い方も考えた上で、長所と短所は裏返しとも言われるように、最終的には前向きにとらえることもできました。
黒歴史を自分の中で昇華するチャンスかもしれません。
ワークシートが効果的な理由
我究ワークシートが内定に効果的な理由は、👇です。
- 自信が持てる
- 自分と向き合った上での本音を把握することができる
- 本気になれる
- 本質をとらえる力を養うことができる
- 「できるヤツの本質30ヶ条」のうち、納得できるものについて、考え方や意識がいつの間にか身につく
- 面接で尋ねられることに対し、すべて「事前」に考えられるようになっている
どれも大切だと思いますが、私の心に特に響いたのは6です。
と言うのは、面接では、全ての質問に対して具体的な体験談をもって答える必要がありますから。
「結論→理由→具体例」ですね。
我究ワークシートでは、過去の自分を取り巻く状況や経験など、具体的に書くことを求められます。
そして、それ(過去)を整理し、未来へつなげていくことで、最終的に自己PRや志望動機を完成させていく。それは、必然的に具体的な体験談をもって答える内容になります。
そういう意味で、👇の言葉が腑に落ちました。
例えば心理テストで、強みや弱みが正確に分かったとしても、分かっただけでは、ほとんど意味がない。
分かる過程の自分や他人と向き合うことに意味がある。
「絶対内定 自己分析とキャリアデザインの描き方」ダイヤモンド社
このワークシートですが、かなりの量で、ページ数で言えば170ページ以上あります。
そのため、時間がないときに最低限アプローチしてほしいワークシートも列挙されています。具体的には、STEP0~2の全てと、STEP3~6までの一部です。
私は、とりあえずSTEP2まで終え、ページ数で約50ページですが、ここまでで約1週間かかりました(少しずつ進めたこともありますが)。
自分の弱みとも向き合わなければいけないため、大変ですが、一方で、たとえば影響を受けた人などについて考える中で、忘れかけていた、でも今の自分の形成に確実に影響を与えてくれた人を思い出すなど、懐かしい思い出とともによみがえってくることも多くありました。
今後は、自分のコアを見つけることを目標に、とりあえずSTEP3以降の列挙されているワークシートを中心に進めていこうと思っています。
まとめ
以上、「絶対内定 自己分析とキャリアデザインの描き方」についてお話ししました。
この本には、2つの目的があると思います。読んで感じることと、(ワークシートを)書いて感じることです。
私が(就職後にも関わらず)この本を買ったのは、読んでみて心に響くものがあったからです。小手先の面接対策の本ではなく、本質的な内容が書かれているという点で、「面接の達人」に出会ったときに近いような感覚を覚えました。
もちろん、ワークシートに取り組むことで我究を進め、本物の自己PRや志望動機を作り上げることができれば、それが一番いいと思うのですが。
(我究ワークシートに)ぜひ繰り返し取り組んでほしい。その気になればざっと1週間で1回できる分量だ。
だが、ある調査によれば、実際に「我究ワークシート」に取り組んでいる人は読者の3%だという。
だとすれば、せめて読んでほしい。読んで感じて考えてほしい。
「絶対内定 自己分析とキャリアデザインの描き方」ダイヤモンド社
ぜひ、同書を一度読んでみてください。きっと何か感じることがあると思います。
その上で、できれば(少しずつでも)ワークシートに取り組んでみてください。 そして、自分のコアを明確にして、夢の実現に最適な会社を見つけ出してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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