【就職面接が苦手な方必見】面接官の心に響く、具体的な志望動機を作り上げる方法

  • 就活で「志望動機」と言っても、何を言えばいいのか分からない。
  • 会社のパンフレットやホームページを眺めてみても、答えが出ない。

今回の記事では、そんなあなたに、面接の志望動機で伝えるべきことや、考え方などについてお話しします。

志望動機と言っても、その会社のことをよく知らないのに、難しいですよね。私もかなり悩みました。面接では必ず聞かれますし、でも何を言っていいか分からず、結局、その会社がやっていることは社会的に重要だからそれに携わりたいとか、中身のない話をして、その結果、面接に落ち続けました。

そんな私ですが、「面接の達人」(メンタツ)と出会い、書かれている内容を実践していった結果、志望動機を面接で具体的に伝えられたことで、無事内定を得ることができました。

志望動機は、面接の対策で自己紹介の次に重要なポイントですので、私が自分の経験上感じたことを、メンタツの内容もまじえてお話ししていきます。

結論は、「私のこういうところを、御社のこういうところで活かしたい。」ということをできるだけ具体的な体験談をもって話すことです。

なお、この記事は、当時の私と同じように面接に苦手意識がある方向けに書いていますので、そうでない方がより良い志望動機の完成を目指すときなどには参考にならないかもしれないことを、先にお伝えしておきます。

目次

志望動機で伝えるべきこと

伝えるのは「強みが活かせること」

まず、志望動機で面接官に伝えなければいけないことはなんでしょうか。

昔の私は、「(その会社を)志望した動機」ですから、単純になぜその会社に入りたいと思ったのか、その理由を伝えればいいと思っていました。

そして、その会社に入りたいのは、本音は給与水準や憧れ、ネームバリューなどが理由でした。しかし、それを正直に答えるわけにもいかなかったため、冒頭お話ししたとおり、「その会社がやっていることは社会的に重要だから、その事業に自分も携わりたい」というような、中身のない話ばかりしていました。

その結果、面接は連戦連敗。

そんな出口の見えない迷路にはまっていたとき、メンタツと出会います。

メンタツには、次のように書かれていました。

志望動機は、自己紹介の中に、必ず隠されている。

自己紹介がまともにできなくて、志望動機が言えるわけがない。

面接の達人 バイブル版(著者:中谷 彰宏)

これについて、最初は意味がよく分からず、何度も読み返しました。

そして、最終的に私なりに理解したのは、志望動機では「私のこういうところを、御社のこういうところで活かしたい。」ということを伝えるべきだということです。つまり、強みが活かせるということです。

なお、「志望した動機」が不要なわけではなく、「強みが活かせる」こととあわせて話すことで、志望動機の完成度を高められたりします。ただ、当時の私のような浅い話ではなく、もっと具体的に話す必要はありますが。(これについては、後であらためてお話しします。)

「強みが活かせる」ことを伝えるべき理由

「強みが活かせること」がなぜ志望動機になるの?

理由は、仕事で自分の強みを活かせることは、自分にとっても会社にとってもメリットが大きいからです。

以下、具体例を挙げて説明します。

例えば、自分が営業が苦手で事務作業が得意だとします。この場合に、営業が仕事の中心となる会社に入ると、

憧れの業界の中で給料も高い会社に入ったが、営業でなかなか結果が出ず、仕事にやりがいが感じられない。ノルマも未達成が続き、上司や周りからの評価も低い。

こんなことになってしまうかもしれません。逆に、事務が仕事の中心となる会社に入ると、

半官半民のような組織に入り、そこは給料も知名度もさほど高くないが、営利を目的としていないため、基本事務作業である。自分は文書の作成などは得意なため、仕事のやりがいもあり、上司や周りからも高く評価されている。

こういう良い結果につながる可能性が高いです。

この場合、自分が今後働いていくことを考えたときに、どちらが望ましいかは言うまでもありません。

そのため、自分の適性を活かして仕事をしたい、というのは立派な志望動機です。

また、企業側にとっても、強みを活かして働いてくれるほうが利益が大きくなるため、適性のある人に入社してほしいと考えることは当然です。

ですので、志望動機で「私のこういうところを、御社のこういうところで活かしたい。」ということを伝えることが大切になってきます。

志望動機の考え方

次に、志望動機の考え方についてお話しします。

繰り返しになりますが、志望動機では、「①私のこういうところを」「②御社のこういうところで」活かしたい、ということを伝える必要があります。

このうち、を考えるために必要なのが「自己分析(自己紹介の完成)を考えるために必要なのが「業界・企業研究」です。

以下、順番にお話ししていきます。

自己分析(自己紹介の完成)

まず、自己分析についてですが、私の場合は、メンタツに書かれていた、自分が今までやってきたことを原稿用紙100枚書いてみる、ということを実践し、ノートに32枚書きました。その後、それを何度も読み返し、自分の価値観、傾向などについて考えていきました。

自己紹介と同じく、自己分析にも正解はありませんし、他にもいろいろな方法はあると思います。自己分析向けの本を読むことも一つの方法です。

なお、自己分析におすすめの本については、👇で解説しています。

就活時の自己分析におすすめの本5選【読んだ感想や、ポイントについて解説】

ただ、自己分析は大変ですが、中途半端で終わらせず、少なくとも今まで気付いていなかった自分の強みが発見できたなど、自分なりに納得がいくまで行うほうがいいです。これは強く思います。

PRする内容が決まったら、話す内容を具体的に考え、「結論→根拠となる体験談(→場合によって再度結論)」という構成でまとめていきましょう。

なお、強みを見つけ、自己紹介を作り上げる方法については、👇で解説しています。

【就職面接が苦手な方必見】強みを見つけ、自己紹介(自己PR)を作り上げる方法

業界研究・企業研究

自己紹介が完成したら、次にやることは、「御社のこういうところで」の部分を明確にするための「業界研究・企業研究」です。

そのために、入社案内のパンフレットやホームページ以外にもいろいろ調べてみてください。

業界研究であれば、書籍や新聞のほか、インターネットも活用できます。

また、企業研究であれば、会社説明会に参加したり、OB訪問をしたりすることで、生の声も聞くことができます。

その上で、その業界や企業、最終的にはその会社で働き始めた後の自分をイメージしてみましょう。

そして、その会社の業務に自分はどのようなかたちで貢献できるのか、考えてみてください。

志望動機のまとめ方

自己分析(自己紹介の完成)業界研究・企業研究が終わったら、いよいよ志望動機をまとめていきます。

私が考える、志望動機の基本的な構成は下記のとおりです。

① その業界・企業を選んだ理由

② その事業に、自分のこういう強みが活かせるということ

「強み」のことについて繰り返しお話ししてきましたが、上でもお話ししたとおり、「その業界・企業を選んだ理由」はあったほうが話として分かりやすく、また、まとめやすいと思います。

それに、①を熱意、②を特性と考えた場合、現実的にも両方満たしていることが理想です。これは、たとえば

  • 医師になりたいという熱い思いはあるが、勉強が苦手
  • 体力に自信があるため、仕事に魅力は感じていないが消防士を志望

などの場合を考えてみると分かりやすいのではないでしょうか。

どちらも今後が不安・・・。

次に、志望動機を作成する上での大切なポイントについてお話しします。

それは、「具体的であること」です。

メンタツには、次のように書かれています。

抽象語と具体語とを比べると、具体語しか記憶に残らない。

面接官の心に印象づけるには、できるだけ、具体語で語ることが必要だ。

面接の達人 バイブル版(著者:中谷 彰宏)

具体的な自分の過去の経験などとあわせて話すことで、面接官に熱意が伝わります。

もう少し言えば、具体的な内容に欠ける志望動機では、絶対に熱意は伝わりません。

ですので、先ほどの①、②に具体的な内容を加えた、最終的な構成は下記のとおりです。

① 自分の(こういう)経験から、その業界・企業を志望した

② 自分は(こういう)特性があって、具体的には(こういう)体験があり、それを御社で(こういうかたちで)活かしたい

ちょっと分かりにくいな。

これについて、例を挙げてお話しします。

たとえば、自分が警察官を目指している場合は、下記のような構成になります。

(あくまでイメージとして作ったもので、内容は私の勝手な想像です。)

志望動機の例(警察官の場合)
  • 私は過去に〇〇の犯罪に巻き込まれたが、その後、警察官が事件を解決してくれた
  • だから、今度は自分が犯罪に巻き込まれた人を助けたいと思い、警察官を志望した
  • OB訪問で、「刑事の仕事は一見華やかに見えるが、実際には、聞き込みを重ねたり、防犯カメラの映像を集めて1つ1つ確認していくなど、地道な捜査が中心である」という話を聞いた。
  • 私は地道な努力を積み上げて結果を出すのが得意で、〇〇のような経験がある
  • もし刑事になれたら、そのような地道な作業を積み重ね、事件の解決につなげたい

なお、警察官の場合は業界・企業の違いがあまりありませんが(厳密に言えば業界は「公安系」でしょうか)、通常は

  • 「その業界に興味を持った理由」
  • 「その会社を選んだ理由」

に分けて話せるとなお良いです。

ポイントは、繰り返しになりますが、特に自分の強みに関する体験談をできるだけ具体的に話すことです。

なお、完成したら、できればそれを家族や友人などに見てもらって意見をもらい、より良いものに仕上げていきましょう。

まとめ

今回の記事の内容をまとめると、下記のとおりです。

  • 志望動機で伝えること
    • 「私のこういうところを、御社のこういうところで活かしたい。」ということ
    • 理由は、強みを活かせるのは、自分、会社ともにメリットが大きいから
  • 志望動機の考え方
    • 自己分析を行い、自己紹介を完成させる
    • 業界研究・企業研究を行う
    • 下記の構成でまとめていく
      • その業界・企業を選んだ理由
      • その事業に、自分のこういう強みが活かせるということ
      • いずれも(特に強みについて)具体的な体験談をもって話す

なお、メンタツでは、志望動機は自分の企画を売り込むことが必要だと書かれていますが、当時の面接が苦手な私にはハードルが高く、正直、そこまで踏み込むことは難しいと感じました。

そのため、本記事では割愛しましたが、もし、更なる高みを目指したい場合は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

なお、就職活動でつまづいた私が内定をもらうまでの過程で実践したことについては、👇の記事にまとめていますので、よければこちらもお読みください。

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